
曇り空。なんとか棚?大きな公園にて
(EOS kiss X9 2022.10)
〜*〜*〜*〜
1週間程前の事。心の(脳の)調子が悪いので、活字を読むのが辛く、マンガにチャレンジしてみた。
相原コージさんの『うつ病になってマンガが書けなくなりました』と、水谷緑さんの『私だけ年を取っているみたいだ。』。
なぜ、具合が悪い時に、このチョイス、と思われるかもしれない。
どうやら私には、他の刺激(想定外の刺激)より、内容を予想出来、かつ共感出来そうなもの方がハードルが低いようだ。多少のフラッシュバックはあってもだ。
そして、活字だけの本は脳への疲労感がハンパないけれど、実写で予告なく心を刺してきがちな映画は、この状態の時、観るにはよりハードルが高い。観たいもの色々あるのだけど。
(今、格闘している本は『モリッシー自伝』。なかなか進まず(1ヶ月経ったがモリッシーまだ14歳)痺れを切らして新書の『人生はそれでも続く』を挟みなら読んでいる)
いや、ブログ書いてるやん。と言われそうだけど、最近、脳トレや備忘を兼ねて、日記アプリを再び再開して(あれだけサブスクの断捨離する言うてたのにね)毎日キーボードをぽちぽち叩いている効能かもしれない。
つらつらと色々書いたけれど、最後に先に紹介したマンガの雑な感想を置く。
いつもの如く、ネタバレ読みたくない方はご注意下さい。
『うつ病になってマンガが書けなくなりました』
・マンガを読まない私に若き日の元夫が教えてくれた『コージ苑』の作者、相原コージさんの闘病記
・“だから本作は面白くないかもしれない”と予防線を張っているけど、違和感無くさすがだなぁと思った。無理したのかなと心配にもなった
・眠れない夜の焦燥感とか希○念慮とかの描写、そうそう、そうだったと10年位前を思いながら読んだ(私は双極性障害II型のうつ)。とにかく疲れてしょうがなかったり等、共感描写が多かった
・アレは失敗しやすい。失敗したら家族も巻き込みもっと不幸な事になるというの、ほんとそれを頭に入れておいた方が良い
・ラストページにちらっと出てきた閉鎖病棟。これを相原さんの画力と表現力で描いてくれるのか(私は精神科病棟への入院経験が無い)と次作に期待する。しかしくれぐれもご無理はされないで欲しい
『私だけ年を取っているみたいだ。』
・このマンガは色々な人の体験を合わせて制作されたものらしいが、母親の病名表記に不安になる。この病気への偏見はネット上で酷いものが多く見られるから
・ちゃんと治療してお薬を飲んで社会で活躍されている方は多い、その事はもっと周知されて欲しい
・主人公は幼い時からこれが母親の普通として見ている。周りの大人の対応が悔やまれる
・主人公が大人になる過程で体験する色々な辛い事は、彼女の親になったような気持ちで読んだ。なので、とてもキツかった。途中からは読まなきゃという義務感で読んでいる感じだった
・追記、何か見た)親を攻撃してヤングケアラーを救えるだろうか。ヤングケアラー問題は救う側に“家族ごと”という信念が無いと埋もれてしまう。親への冷ややかな視線は、今現在渦中にいる子どもから、助けを求める勇気やきっかけを奪ってしまうと思うのだが