母、動く

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先日、久しぶりに母から電話があった。

 

「体調はどう?」

「天気はどう?」と同じようなトーンでそれを言い、母はすぐに本題に入った。

「最近、色々と動き辛くなったので施設に入ろうと思う」

これはまた…という感じだった。

 

前回の電話でのメインテーマは、壊れた自転車を直してくれたご近所さんへのお礼を買いに地下鉄に乗ってデパ地下へ行った話、だった。

元々、私よりずっとアクティブな人だ。

 

またかまってちゃんかな…と思うも、弟にもその話をしたと聞いて、本気なんだと驚いた。

すぐさま弟が県境を越えて来て「年金額や貯金額等は?」「どのあたりの施設がいい?」と聞いたという。

…弟、もしかしてこれ↓読んだの?

toyokeizai.net

冗談はさておき。

 

母は弟の妻と娘に嫌われていて、同居できずに一人暮らしをしている。

 

結婚前から弟夫婦は「早いうちに母と同居する」と言っていた。

しかし、数年前に弟から「オカンをそちらの近所に住まわせて欲しい。経済的な事は俺がちゃんとするから」と相談があった。

 

母は母で、親戚らから「男の子は結婚したらおわり。やっぱり娘やで。○○ちゃん(私)と仲良くしぃ」と言われたと私と会いたがるようになった。(正直)

 

私は、親の老後の為に一銭も出せない罪悪感と義妹への同情で仕方なく承諾した。

 

母は過去の事で私に恨まれていると自覚しているので「あの時はこうだった」「もう一度あの時の話をして」などと、昔の私の記憶を自分の都合の良いものに上書きしようとしてくる事があり、私にはそれがキツかった。

あと、ふとした時に母に触られるとぞわっとする。子どもの時、手を繋ごうとすると「気持ち悪い!」と手をはらわれた事を嫌でも思い出す。

 

弟は弟で、母のところへはボーナス時期に妻子を連れずにやってきて、10万円を置いていくだけだそうだ。(弟は大企業の中間管理職)

 

生まれて初めてケアハウス等をネットで検索する。

これからの世の中、こういう施設に入ってしまえば面会も難しかろう。

久しぶりに母の愛を求め続けたはるか遠い昔の感情がぬっと頭をもたげ寂しい気持ちになる。

 

感情はぐちゃぐちゃだ。

 

photo : EOS kiss X9 10月某日 大阪城公園 植木市にて

 

私のこと