自分らしい「病人」であること

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新しいクリニックでのカウンセリングが始まった。

前回「男女どちらか希望がありますか?」と聞かれたので「出来れば女性を」とお願いした。

 

お会いした時、想像したよりお若い方だと思った。

主治医も臨床心理士も自分より若いクリニックは初めてだ。

ていうか、自分が歳をとったというだけの話。

 

臨床心理士さん、始めとても緊張されているように見えた。

とても丁寧にじっくり話を聞いてくれる方で、

最後は手元のメモを読み「私の勘違いや聞き間違いは無いですか?」と確認してくれた。

 

私の方はというと、自分の会話能力が落ちているのを実感し少し凹んだ。

5年ぶり3回目(!)のバウムテストを受ける予定だったが、タイムアウトで出来ずじまい。

 

どきりとしたのは

「カウンセリングを受けるにあたって自分がこうなりたいとかありますか?」

と聞かれた時だ。

 

ああそれは…考えた事が無い。今から自分が目指すとか進歩するなんて。だって…

 

しかし、言ってみる。

 

私「自己肯定感を高めたいです。あと、終末期…あ、まだ余命とかは言われてないんですけど(笑)…娘を悲しませないように最後まで己を保てるように強くなりたいです」

 

後になり、重たい事を言ってしまった、と後悔した。

そもそも、躁うつ病の患者として来ているのに、躁うつ関係ない話で申し訳ない。

 

私自身、死を恐れてもいないし、自分が哀れだとも思っていないので、余命とか軽く口にしてしまう。

 

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数か月前、がん患者専門の精神科医が診察してくれる「レジリエンス外来」があると聞いて観た、Eテレの「ハートネットTV」。

www.nhk.or.jp

日本ではこの、がん研有明病院だけにしかないと聞き驚いた。

がん患者の数を考えると、もっと広まっても良いと思うんだけど

 

という事で、私の臨床心理士は、重たいクライアントを抱えてしまった。

 

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私が各方向の人間関係をフェイドアウトしようとしている時、友人で

「話を聞く事しかできないけど、いつでもLINEちょうだい」

と言ってくれた人がいる。

 

数年前、彼女も大病をしている。

しかし、彼女が入院したり一番大変な時を私は知らない。

彼女は「体調が悪いからしばらく飲みに行けない」とだけ言って、半年ほど連絡がつかなくなった。(彼女は独身)

 

その間は身内にしか病気の事を知らせていなかったそうだ。

 

半年ぶりに会ってその話を聞いた時、水臭いと思ったし、正直、寂しかった。

 

しかし、今では彼女の気持ちが判るような気がする。

 

がんの主治医に聞いた話なのだけど、

周りの誰にも言わず、ひとりで入院し面会もなくひとりで退院していく女性患者は珍しくないらしい。(何故、ここで女性限定なのかと言うと、先生の患者がほぼ女性だからです)

 

私も娘と同居して居なかったら娘に言わなかったかもしれない。

(ちゃんと治療しなかった可能性もあるな)

 

SNSでオフ会をしたり支え合っているがん患者の人達は、そんな私達とは真逆に見える。

 

本来の私はひとりぼっちが苦手。

娘に吐露できない事を言える臨床心理士さんと定期的に会う生活が必要だと思った。

化学療法を受けている病院では看護師さんに甘えっぱなしである。

決して強いという訳ではない。

 

でも気を使ったり、使われたり、そういうのからはもう離れたいのだよ。

 

photo : EOS kiss X9 2019年12月某日 大阪城公園にて。大阪城といえば桜よりいちょう並木が好きな子どもでした

 

私のこと