医療用ウィッグにまつわるあれこれ

いつもの神社で。娘写す
(EOS kiss X9 2022年3月)

同じウィッグを使い続ける生活も2年以上が過ぎ、気遣いの出来る物言いが出来る娘の口からも「バサバサや」という言葉が出る。

 

流石にもう買い替え時なのだろう。

 

告知の後、すぐにがん治療生活に突入し、ポート設置手術、放射線治療等でかつてない数の諭吉が飛んで行く日々にも関わらず、私も娘も何を考えていたのか1ヶ月半がたち病院の事務の人に「高額療養費の手続きをされてますか?」と心配されるまでまともに考えられる頭じゃなかった…んだろう、多分。自分では落ち着いて目の前の事に向き合えていたつもりなのだが。

 

訳あって生命保険は解約していた。

 

これから何にどれだけのお金が必要になるのか判らない現実を突きつけられる中、医療用ウィッグの準備を急がねばならなかった。

「安価で購入出来る」と、娘経由のアドバイスに沿って駆け込んだのは、医療用ウィッグも扱うがコスプレ用をメインに扱うウィッグ屋さん。展示品(既製品)で、人毛は気持ち程度しか入っていない。サイズが合わない(そもそもLサイズが無い)ので着け心地も悪い。(感覚過敏のせいもあるんだろうけど今でもストレスを強く感じる)

 

“安価”と言ってもブラシ、シャンプー等、ケア用品含めて6万程かかった。

高いと思う人もいるかもしれない。検索したら通販サイトではより安価なものが出てくるもの。

 

私はあの時点にて、今のウィッグを“アラフィフが365日…例えばきっちりした装いを求められる場にも付けて行けるギリギリのクオリティ”と判断した。

 

しかし、お店で試着した時のスタイルで判断するのは間違いだと、後になり思い知る事になる。私のウィッグを素敵にしていたのは洒落たスタイリングだった。それは一度洗ったらすっかり取れてしまった。以後、なんとか自力でボリュームを出しているが、素人なので元のようには出来ないし、面倒だし、人形の髪のように変わり果てた部分を見つけるとどうでもいいという気分にもなる。

 

経済的に余裕のある人は可能な限りウィッグにはお金をかけているので、医療用ウィッグには経済格差がモロ出ている。

 

10万〜の半オーダーメイド品、更に30万〜のフルオーダーメイドのものなら、フィットしてストレスもないだろう。使っている人達のツイートを見るとアフターサービス、定期チェックもしてくれる。

 

 

娘は「とりあえず2代目買い」と言ってくれたけどなかなか勇気のいる買い物で無理です…今は。

 

 

入院といえば、目の病気で入院している時、他の患者さんによく2度見された。鈍い私は始め「?」だったのだけど、ケア帽を被り眉毛の無い、眼科病棟ではなかなか見かけないスタイルで歩いていたのだから仕方ない。みんながんは怖いものね。

 

看護師さんからは手術の前、どのタイミングでケア帽から手術時のキャップに変えるか相談があった。その配慮が嬉しかった。

 

頭の事だか

普段は鏡を見ても何とも思わない。鈍くて特してるなあと思う。

だけどたまたま昔の写真を見てしまい「地毛に戻る日が来るんかな」と思うと自分でも驚くくらい悲しくなる。

 

私のこと