小田嶋隆さんが亡くなられた。
私は小田嶋さんのコラムや本の熱心な読者では無い。私にとって小田嶋さんは、以前のTwitterアカウントでずっとフォローをしていた方というだけである。
なのに何だろうこの喪失感は。
10年前の小田嶋さんのツイートはいつも怒っていた。だからか私は少し怖い印象を持っていたのだけれど、それが変わる出来事があった。
それは、内田樹さんと平川克美さんとの鼎談を観にに行った日の事だ。
イベントの後、ご著書にサインして頂く機会があり、私の名前の事でちょっと緊張がほぐれる微笑ましいやりとりがあったのだが、そのエピソードは私の個人情報抜きで表現するにはあまりにも難しいので省略する。
ただこの事で“怖い人”だった小田嶋さんの印象が、私がつい口を滑らすほどに変わった。
私「Twitterよく見てます」
どう答えていいやら、と言う感じでずっと苦笑されていた。
大阪が苦手でめったに大阪に来ないとおっしゃっていた小田嶋さん。
その日のイベントでは、大阪の民の前で大阪の現状を毒舌を交え憂いておられた。
お身体を壊されている事を知ってからはツイートを見るたびに心配していた。
本当に突然で、早すぎる。
今はこの言葉しか出てこない。